蚊に刺されやすい人には体質的にちゃんとした理由があって、体温や汗だけじゃなく皮膚のにおいの化学的な成分が大きく関係しているらしいんです。
この記事を読めばなんで自分だけ毎年蚊に狙われるのか、その理由と対策がわかると思います。
同じ場所にいるのに自分だけボコボコに刺されて、周りから「え、私全然平気だよ」って言われる、あの地味にしんどい現象についてちゃんと調べてみました。
正直に言うと今回いろいろ調べていく中で「え、そうなの?」って驚いた発見がいくつかあったので、そのあたりも含めて自分なりの考察を交えながら書いていきますね。
蚊に刺されやすい人の正体は「カルボン酸」だった
まず一番びっくりしたのがこれです。
2022年に学術誌に載った研究で、蚊にめちゃくちゃ好かれる人の皮膚から出るガスを分析したら、特定のカルボン酸という物質の濃度が異常に高かったという結果が出ているんですよ。
参考:https://www.nanairo-cc.com/column/detail.html?id=20250731115312&part=part2
カルボン酸ってそもそも何なの
カルボン酸というのは皮膚に常在している細菌が皮脂を分解するときにできる有機分子のことみたいです。
要するに、汗そのものはほぼ無臭なんですけど皮膚の細菌がそれを分解する過程で独特のにおい成分が生まれて、それが蚊にとってはごちそうの匂いみたいに感じられるってことなんですね。
ちなみにこのカルボン酸の分泌量、遺伝的な影響がかなり強くて、しかも数年間ずっと安定しているという報告もあるので、食生活を変えたところで簡単には変わらないっぽいです。
これ、けっこう衝撃的じゃないですか。
だって「蚊に刺されやすい体質」って昔から言われてたけど、それがただの思い込みじゃなくて生まれつきほぼ確定していることだったなんて。
100倍もの差がつくって本当にそうなの
一部の研究では蚊に非常に好かれる人はそうでない人に比べて100倍以上も蚊を引きつける場合があると報告されているそうです。
100倍って数字だけ聞くとちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、これはロックフェラー大学が行った比較実験の結果らしいのであながち盛った表現でもなさそうです。
正直ここまで極端な差が出るとは思っていなかったの、私はこの数字にいちばん驚きました。
逆に言うと、蚊に人気がない人はほぼ無風状態で夏を過ごせているということになりますよね。うらやましいというか、ちょっと理不尽な気もします。
皮膚の細菌コロニーが刺されやすさを左右している
カルボン酸の話とセットで押さえておきたいのが皮膚にどんな細菌が住んでいるかという点です。
オランダの研究が示した家族間の差
2011年のオランダの研究者による報告では、皮膚微生物が蚊の刺されやすさに直接関わっているとされています。
実は日本の高校生がアマチュア研究として、自分の家族の足のにおいと蚊の集まり方を調べた事例があるんですけど、これがなかなか面白くて。
父親の足はにおいが強かったのに、においがほとんどない妹の足のほうが蚊がたくさん集まったという結果になったそうなんです。
なんか、この話が個人的にすごく引っかかっていて。
においが強い=蚊に狙われるって単純な話じゃないってことですよね。
結局、同じ家族でも皮膚に住んでいる細菌の種類が違うので生成される化学物質も変わってきて、それが刺されやすさの差につながるという結論になっているみたいです。
双子研究からわかる遺伝の強さ
オーストラリアで行われた双子を対象にした研究でも、蚊に刺される頻度には強い遺伝的な影響があるという結果が出ています。
一卵性双生児だとどちらも似たくらい刺されやすい、または似たくらい刺されにくい傾向があったのに対して、二卵性双生児だとその差が結構はっきり出たそうなんですよね。
これ、遺伝子がほぼ同じ一卵性双生児だと皮膚の細菌の状態やにおいのパターンも似てくるからだと考えられているみたいです。
私の予想というか、あくまで個人的な考察になりますが、こういう体質の話って「努力でなんとかできる範囲」と「もう生まれつき決まってて仕方ない範囲」の両方があるんだろうなと思っていて、今回調べた限りだと後者の比重がかなり大きそうな印象を受けました。

血液型O型は本当に刺されやすいのか
これ、たぶん一番よく聞く説だと思うんですけど実際どうなんでしょう。
O型が最も刺されやすいというデータ
日本の害虫防除に関する研究機関の実験では、O型の参加者の約80パーセントが蚊に刺され、B型は56.9パーセント、AB型は48パーセント、A型は45.3パーセントという結果になっています。
別の実験だと、全血液型の人を集めて蚊を放したところ、O型だけ84パーセントも刺されて、他の血液型は47パーセント前後だったというデータもあるそうです。
数字だけ見るとかなり差がありますよね。でも、ここで一旦落ち着いて考えたいポイントがあって。
とはいえ血液型だけでは説明がつかない
気象系の情報メディアの取材では、O型が刺されやすいという研究結果自体は存在するものの、これを科学的根拠と言えるレベルまでは示されていないという見解が出されています。
私もこれ、けっこう納得したんですよね。
だって血液型って蚊が味見して選んでるわけじゃなくて、たまたまO型の人に体温が高めだったり皮膚の常在菌の状態が蚊好みだったりする人の割合が多かったっていう可能性も十分あると思うんです。
血液型そのものが直接的な原因ではなくて、血液型に紐づいた体臭やマイクロバイオームの傾向が間接的に影響しているだけなんじゃないかなという気がしています。
要するに、O型だから刺されるというより、O型の人にたまたま「蚊が好む条件」が重なりやすい、くらいの理解が今のところ一番しっくりくるかなと。

体温や汗のかき方が蚊を呼び込んでいる
体質の話に加えて、その日その日の状態でも刺されやすさは変わってきます。
体温が高い人ほどターゲットになりやすい
蚊は視覚がほとんど頼りにならない分、体温や二酸化炭素をセンサーで感知してターゲットを探しているそうです。
体温が高い人、特に子供や妊婦さんは基礎体温が高めなので蚊にとっての条件がそろいやすいと言われています。
運動した直後とかもまさにこの状態に近いはずなので、外でスポーツした後にすぐ刺されるのはある意味当然の結果なんだろうなと思います。
汗はだらだらよりじっとりが狙われる
意外だったのが滝みたいにだらだら汗をかくタイプよりも、ベタベタとした汗やじっとり湿った肌のほうが蚊に好まれやすいという指摘です。
乳酸やアンモニアといった汗の成分が、蚊にとっての強力な誘引物質になっているみたいなんですよね。
これ、私の肌感なんですけど真夏の湿度が高い日にキャンプとかBBQに行くと決まって刺される人がいる気がして、それってまさにこの「じとっとした肌」の状態になりやすいタイミングだからなのかなと勝手に予想しています。
服装や飲酒も無視できない要因
体質だけじゃなくて、の日の選択次第で刺されやすさが変わる部分もあります。
黒や紺の服は蚊のセンサーに引っかかりやすい
蚊は白黒のコントラストで物を認識する習性があって、黒や紺のような濃い色の服を好んで寄ってくる傾向があるみたいです。
逆に白っぽい服だと蚊が識別しにくくなるので、狙われるリスクが下がるそうです。
夏フェスとか野外イベントでよく黒Tシャツ着ている人が多い印象ありますけど、実はあれ、蚊視点だとかなり目立つ格好をしてしまっているのかもしれません。
お酒を飲むと二酸化炭素の排出が増える
飲酒するとアルコールを分解する過程で二酸化炭素の排出量が増えて、蚊が寄ってきやすくなるという報告もあります。
夏のBBQでビール飲みながら過ごしていると自分でも気づかないうちに蚊を呼び込む条件を積み重ねてしまっている、ということになりそうですね。
まとめると蚊に刺されやすい人の条件はこんな感じ
今回いろいろ調べてみて蚊に刺されやすい体質というのは単一の原因じゃなく、複数の要因が重なって決まるものだとはっきりわかりました。
- 皮膚のカルボン酸濃度が高い、これが今のところ最も決定的な要因とされている
- 皮膚常在菌のバランスによって発生するにおいの成分が変わり、刺されやすさに直結する
- 遺伝的な影響が強く、双子研究でもその傾向がはっきり出ている
- 血液型O型が刺されやすいというデータは存在するが、科学的根拠としてはまだ確定していない
- 体温の高さや汗のかき方、特にじとっとした肌の状態が蚊を呼び込みやすい
- 黒や紺の服、飲酒といった行動面の要因も刺されやすさに影響する
こうして並べてみると体質的な部分はもう変えられない前提として受け入れて、服装や飲酒みたいな「その日変えられる部分」でコントロールしていくのが一番現実的な対策なのかなと思います。
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